理学、作業療法士で給料に不満があって、増やすなら転職しかありません。

この記事では、療法士の給料と転職について記載しています。

私自身が、回復期病院で8年作業療法士として働いていました。そんな私は役職になっていたので、転職してくる人達や、転職を考えている部下と関わることが多かったです。

さらに、私も病院勤務からフリーランスに転職しています。

今後の記事では、その辺りの内容についても、記載していきます。

今回は、『理学、作業療法士で給料に不満があって、増やすなら転職しかありません』と言う内容について解説します。

療法士の転職理由No1!

結論からお伝えすると、給料に対しての不満です。

下記のように、約9000名の転職関係サイトで調査された内容です。

療法士の転職理由

 

では、そもそもなぜ給料が安いと感じるのかを、ここからは解説します。

給料が安いと感じる理由は3つです。

・業務量と釣り合わない
・昇給は、微量しかない
・副業禁止の場所が多い

だいたい、聞くのがこの3つです。

一つ一つ解説します。

 

1.業務量が多い

中企業程度(法人内スタッフ全てで600人未満程度)の病院では、業務量が多くなります。

ここからは、なぜそのようなことが起こるのか、私が病院で勤務していた経験から解説をします。

 

委員会や係など

病院では、部署毎、病棟毎で委員会(褥瘡、転倒、医療安全など)、係(レクリエーション係、美化係など)などがあります。

そのため、それらに参加して行くようになります。基本的には法的委員会などもあります。

そのため、これらに参加するのは必須になってきます。

しかし、これらに属することで給料には特に反映されることはありません。また、労務環境にもよりますがこれらの委員会の書類や調査をサービス残業で行なっている病院や施設なども多くあると思います。

 

担当数とともに、業務量は増加

担当数が増えれば増えると業務量増えます。

例えば…
カルテ、サマリー、カンファレンス資料、自主練習表、退院時指導書、リハビリテーション実施計画書などなど

これらに合わせて、リハビリテーション業務を遂行します。

なので、事前に計画を立てて前もって準備する習慣をつける必要があります。

 

学生指導に部下指導

3〜4年目になると、多種多様な業務追加されます。
例えば…
学生指導、部下指導、症例発表指導など

私は、自分もそうやって先輩達が育ててくれたから不満には思いませんが、中には教育関係についても不満に感じる人もいます。

 

患者層の変化

さらに、患者層も変化します。
例えば…
社長、教授、医師などといった患者様のリハビリテーション担当をします。

当然、その方達と対等に会話をすることができなければ、信頼も勝ち取ることができず、話を聞いてもらえず我流のリハビリになるケースもあります。

これらは、年次と共に徐々に増えて変化していきます。そして、心身ともに疲弊してしまう療法士を、たくさんみました。

この働き方を望んでいない療法士にとっては、負担でしかない状況になります。

私も、病院で8年勤務して役職まで昇進した経験があります。そこで、本当にこの働き方を望んでいない人で、悩んでる人は療法士の業界には多くおられます。

 

労務環境要因

600人程度の法人病院ではこれらをさばききるには、誰かに必ずしわ寄せがきます。

同程度の病院勤務の方であれば、わかると思います。また、入職者も多ければ退職者も多いです。

なので、入職から2年程度は業務に慣れてもらう必要があるので、そこまで負担を強く感じることはないかもしれません。

しかし、3年目以降はかなり業務の負担を感じるようになると思います。

仮に60人が入社であれば、600人の10分の1にあたります。

その方にはまず業務になれてもらうことがメインになるので、そこまで仕事が仕分けできません。

また、入社と2年目までを含めて、そこまでふれない組織であれば法人内の20%には仕事をふれず、残りの80%で仕事をまわすことになります。

 

結果、業務量が必然的に増えます。そして、それに見合った給料がもらえていないように感じてしまいます。

 

2.昇給は微量しかない

会社運営において、何か大きな利益が得られる業績を出さない限りは微量です。

ここからは、給料を一気に上げることができない理由について解説します。

 

なぜ昇給は微量なのか?

もちろん、経営者として社員の給料をあげたいと思います。

給料を上げればたくさんの人が長く勤めて、多くの人が入社してきますので。

 

しかし、社員の給料をあげるという事は、その分所得税や住民税など税金も増えます。また、保険料等も変化します。

 

なので、何も通常利益にプラスして、利益を出したことのない人に、業務が多忙だからと言って昇給額を大幅にあげることなどは、ありえません。

そして、先の業務量と相関して昇給はしません。

 

結果、業務量と給料が見合ってないような結果になります。

 

 

3.副業禁止の場所が多い

なるべくリスクヘッジをする。余裕があるなら、研鑽をしろってなる。

本業と副業のリスクヘッジについて解説します。

 

副業を禁止される理由

まず、副業を行うことであなたは税金関係について、大丈夫でしょうか?

当然、所得を得た場合は税金や申告は、自ら行うまたは税理士などに相談し解決する必要があります。

しかし、副業で得た収入がある程度の額で、このようなことを怠っていると当然犯罪になる可能性もあります。

もし、副業で犯罪が起きてニュースなんかで放送されると、本業の会社などにも迷惑をかける可能性があります。

そのため、副業を行う上での事故や事件などの危険なことは、なるべく会社側は減らしたいです。

そのため、日本では副業に対して過保護になっています。

特にどの業界においても、口コミは業績を大き左右します。

仮に副業で、何か危険なことをやらかして本職の病院経営が傾くことになるなら、なるべく避けるようにします。

また、その副業内容まで上司が把握しきれず、可否の判断ができないのも事実です。

 

もし、行うのであれば申告や税金についても、しっかり把握できるようにしておく必要があります。

 

 

自己研鑽を促される理由

臨床技術の向上を図ると同時に学会と院内研究などの発表を行い実績を作る必要がある。

 

臨床技術は必ず向上する必要があります。臨床技術能力を向上させることで、患者様はもちろん病院での評判にもなります。

そのため、上司からは自己研鑽をしたほうが良いと言われます。

 

また、療法士の業界では常に学会や院内発表などが毎年、複数回あります。

これらは、論文を読んで吟味し、上司のフィードバックをもらって、また研鑽して、吟味してと繰り返して発表の日まで過ごします。

さらに、もっとリハビリテーションのことに詳しくなるには、臨床、研鑽の繰り返しでやらないと、時代の波においていかれます。

そのためにも、研鑽は必ず必要になります。

これらのことから、副業をする時間もなかなか作れません。

そして、業務量と給料が見合ってないと感じるようになってしまいます。

 

給料不満の改善策

結論をお伝えします。残酷ですが、転職しかありえません。

 

もちろん、時間の使い方や考え方を変える方法もあります。

ただ、嫌なことは人生なので必ずやってきます。

嫌なことが起きてまた、ここまで述べた不満を感じて、給料が少ないとかって感じるなら結局勤続していくことは、難しいです。

もし療法士を続けるなら、少しでも給料を高く紹介してくれる転職サイトに登録して、いろいろ検討してみるのもありだと思います。

それ以外に、給料の不満を解消するのであれば大きな利益を生む何かを、成し遂げない限りは無理です。

転職をした人にも、この業界に10年いるので転職後に遊んだり、飲んだりして会ったことが、あります。

ただ、圧倒的に給料は上がったという話を良く聞きます。

なので、手っ取り早く給料を上げたいのであれば転職サイトで、高めの給料を狙って下さい。

また、転職サイトを事前に見ておいて、学会とかで仲良くなれば、その目立った病院の療法士の方とお話をしても良いと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

理学、作業療法士で給料に不満があって、増やすなら転職しかありません。
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