車椅子から転ぶような、事故を防ぐためにすること。後方転倒編。

前回は、車椅子に座っていて、浅座りになったことから転倒するような、ずり落ちる転倒について解説しました。

ここでも、車椅子の座面角度やクッションなどについて解説しています。

そこで、今回は車椅子が後方に倒れて転倒するような事故について、なぜそれが起きるのか?予防する対策について解説します。

では、早速解説します。

車椅子がなぜ後方に倒れるの?
よく、車椅子を使用していて車椅子が後方に倒れそうになってヒヤッとした事はないでしょうか?

また、実際に後ろに倒れたことはないでしょうか?

この車椅子が後ろに倒れる原因は、過度にシートにもたれて、後方へ強い力が働くと起こります。

よくあるのが、勢いよく座る、傾斜を登る、段差を昇るなどで起こります。

勢いよく座ると、当然車椅子は座った衝撃を干渉します。
ただし、座面に強い力が働いても安定しています。
しかし、背もたれのシートに勢いの良い力が加わると、必ず車椅子は後方に傾斜します。

これは、私自身が回復期の病院で車椅子を利用している人と、関わってきたからわかる、知っていることです。

多くの業者さんは、タイヤの支柱が車椅子の座面の下にある場合は倒れやすいと言われます。

しかし、それはあくまで仮定であって、実際に足に踏ん張る力がない方は、勢い良く車椅子に移ってしまうことがあります。

そして、車椅子が後方に倒れることがあります。

また、障害によって背中のシートを過度に押してしまうように、力が入る方もおられます。

勢い良く座る、背もたれのシートを後方に押すなどという力が、過度に現れるとタイヤの支柱の位置が座面の下にあろうが、後方にあろうが倒れます。

傾斜や段差を昇る場合は、車椅子が後方に必ず傾きます。

特に角度の浅い傾斜において、昇るのに必死で車椅子を駆動すると、体幹は勢いをつけるのに、前後することがあります。

その結果、車椅子は後方傾いているのに加えて、体幹を前後させる力によって、車椅子の不安定さが増します。

そして、傾斜による車椅子の傾きと、体幹を後方に動かした時の力が合わさり、車椅子が後方へ倒れます。

本当に受け身をとってない状態で、車椅子が後方に転倒すると大きな事故や、体を痛めるきっかけになる危険性があります。

安心してください。

この事故は、ある道具を使うことで防ぐことができます。

後方に車椅子が倒れないようにする方法
それは、転倒防止バーを検討して下さい。

これがあれば、車椅子が危険な角度に達した時点で制動し、車椅子を前に戻すようになります。

その結果、車椅子が後方に倒れることはまずありえなくなります。

以前は、後付けする商品がなかなかなかったんですが、事故が多いからか近年は後付けできる物も多く出ています。

なので、車椅子が後方に倒れそうになった方は、大きな事故や体を痛めてしまう前に、一度検討することをオススメします。

まとめ
車椅子は、後方倒れる事故があります。

車椅子が後方に倒れる要因は、車椅子に勢い良く座る、傾斜を登る、段差を昇るの三要因が主な要因です。

対策として、転倒防止バーを検討することがオススメです。

本日も、最後まで読んで頂きありがとうございました。

車椅子から転ぶような、事故を防ぐためにすること。後方転倒編。
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病院に勤めていた作業療法士が、実際の臨床現場で学んだ脳出血や脳梗塞などに伴う後遺症さらに、骨折や脊髄損傷などの後遺症などの情報を提供。また、基本的な医学用語やトレーニング方法などについての知識をわかりやすく解説。

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