車椅子に座っていて、前かがみになってしまう人がいます。
その前屈みの姿勢を改善したくありませんか? ある場所を調節すると、劇的に変わるんですよね。
それは、シートの高さなんですよね!
この記事では、シートの高さと前屈みの関係について、解説します。
車椅子シートの高さ基準
車椅子の背中のシートは、上端が肩甲骨の下角と言われる場所に合わせます。
それ以上に高くすると、前かがみになりやすくなってしまうんです。
理由は、人の背骨いわゆる脊椎は、生理的湾曲といって前後に湾曲しています。
脊椎の生理的湾曲では、頚椎は前弯、胸椎は後弯、腰椎は前弯と言ったように湾曲しています。
この胸椎の後弯してる部分を、シートで全面的に覆うと、体は後ろに湾曲するような構造になっているのに、前に押し出されるようになってしまうんです。
その結果、車椅子に座っていても胸椎は前に押し出されるようになり、前かがみになってしまいます。
どうしても、覆ってしまう場合の2つの改善方法があるので、それも合わせて紹介します。
シートで覆ってしまう場合の対策
1.背ばりの調節をする。
背中のシートの張りを、調節できる車椅子のタイプは、背張のシートを緩めてたわみを作ります。
背中のシートにたわみを作ります。 たわみを作ることで、胸椎を前に押し出すことなくシートで覆うことができます。
2.タオルを丸めて腰椎部分にあてる。
背中のシートを調節できない場合は、腰付近に三つ折りにしたタオルをいれます。 そうすることで、腰椎は前に押されて胸椎部分はシートと隙間ができます。
隙間ができた結果、胸椎を押し出すことなく胸椎の後弯に合わせて、シートが覆うようになります。
ただし、2の方法では注意が必要です。 タオルの厚さがあると、タオル入れることで、腰椎の前弯が過度に強くなり反り腰のようになる場合があります。
反り腰から腰痛に繋がる可能性もあります。
そのため、応急的に2を行うのは良いですが、継続的に行うのはあまり良い方法とは、言えません。
必要であれば、一度見てもらえる療法士や福祉機器の業者に相談して下さい。
さらに、背中のシート張りを調節できる車椅子がレンタルや購入できる場合は、変更してもらうほうが良いです。
まとめ
車椅子に座っていて、前かがみになる理由について解説をしました。
また、前かがみになる場合の対策についても、紹介をしました。
シートの高さが調節できない場合は、これらの方法を使うことも、オススメします。
また、わからない点や不安点などがあれば療法士や福祉機器の業者に相談することをオススメします。
最後まで、読んで頂きありがとうございました。