車椅子のある場所の高さを知らないと、車椅子がテーブルに入らないことが。

この記事では、車椅子についてちょっとした、「あるあるの出来事」について記載します。

今回は、車椅子がテーブルに入らないケースです。

先日お客様のことろに行くと、車椅子が変更されていたんですが…

なんとその車椅子…肘置きのアームレストと言われる場所が、テーブルに入らず車椅子に座った状態で、食事が摂れないというハプニングが起きてました。

ただ、お客様は車椅子の座り心地はいいみたいで、すぐに変更したくないとのことでした。

そんなトラブルにならないように、アームレストについて少し深掘りをしたいと思います。

車椅子がテーブルに入らない

車椅子がテーブルに入らない一番の要因は、アームレストがテーブルに接触して入らない場合が多いです。

車椅子には、肘を置くアームレストと言われるパーツがあります。

アームレストですが、高すぎるといろいろ厄介なことが起こります

アームレストの問題は

アームレストがテーブルに接触して入らない
ベットやトイレなどの、移乗動作で臀部が接触する
腕を動かしている時に、接触する
などなど、肘掛けのアームレストが高すぎるといろいろと不都合なことが起こります。
しかし、低すぎると本来の肘掛けとしての機能を発揮せずに、楽な座位姿勢を車椅子上で作ることができなくなります。
そのためにも、車椅子の肘掛けは適切な高さに設定することが必要です。

アームレストの高さの目安

まず、しっかりと車椅子の奥に座ります。そして、腕を横から下ろします。最後に、肘を90度に曲げた状態の前腕の縁部分にアームレストが来るように高さ調節をします。この方法が、最もオーソドックスで簡単にできるので、オススメです。

そうすることで、肘や前腕部分で体を起こすように支えることができます。結果、背筋もしっかりと伸びていい姿勢を作ることができます。


また、この高さにすることで、テーブルで作業している時も、テーブルだけの支えではなく、肘掛けも支える機能を発揮して安定させてくれます。

しかし、テーブルが低いと車椅子の肘掛けがテーブルに接触し、車椅子をテーブルに近づけることができません。

その結果、車椅子を利用して食事をすると食べこぼしの原因になってしまいます。

肘掛が接触して、車椅子がテーブルに入らない場合の対策

事前に高さを確認する

車椅子を購入やレンタルする前に、事前にテーブルの高さを図りましょう。車椅子の肘掛がテーブルに接触する高さではないか、確認しておく必要があります。また、心配であれば業者に事前に伝えて、もし接触した場合の段取りなどを事前に決めておくのも手段です。

机の上に高さをあげる

アームレストが接触するようであれば、机の高さを変更するように、4本の机の脚部分に底上げするブロックなどを入れて、テーブルの高さをあげる必要があります。

車椅子の種類を検討する

車椅子の種類には、アームレストを跳ねあげられる物や、アームレストの高さが変更できる物があります。

そういった種類の車椅子では、テーブルに接触する場合は、アームレストを跳ね上げる、アームレストの高さを変更することでテーブルとの接触する問題を解決できます。

 

まとめ

今回は、車椅子の肘掛け(アームレスト)がテーブルに接触し、車椅子がテーブルに入らず困ることがあることについて解説しました。
車椅子がテーブルにしっかりつけることができないと、テーブル上の食物と距離が遠くなるため食べこぼしなどが多くなります。
そのため、車椅子がしっかりテーブルに入るものを事前に確認しておくことを、おすすめします。
また、対策方法についても3点紹介しました。
車椅子を購入やレンタルする場合は十分に注意するようにして下さい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
車椅子のある場所の高さを知らないと、車椅子がテーブルに入らないことが。
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