就職前に知っておこう!理学療法士、作業療法士の一日の業務スケジュールについて

今回は、病院などに勤務する理学療法士や作業療法士の一日の流れについて記載します。
この記事を、訪れてくれた人にはこれらから、理学療法士や作業療法士として勤務する、若手の方が多いと思います。
私の経歴を話すと
・作業療法士歴11年目
・回復期病院8年
・トレーニング事業経営3年
・リハビリで関わった患者数は約1000名
・学術発表経験あり(県学会、リハケア合同大会、研究大会、CBA研究会など)
・役職まで昇進経験あり
これらの経験をもとに、多くの病院関係の方と関わる機会がありました。
そこで今回は、作業療法士や理学療法士が一日の業務内容を、自分の体験や知識を踏まえて解説します。
この記事を読むことで、下記のことがわかります。
・理学療法士や作業療法士って、どんな流れで1日働くかがわかる。
・業務内容がわかり、周りの上司とも協調的に働くことができる。
今回は病院に勤務する療法士を主体に解説をします。
では早速解説します。

・療法士の出勤時間

出勤の目安は、朝8時〜8時30分です。
施設や病院によって多少は前後しますが、目安としてこの時間が非常に多いです。そのほかに、療法士でも早番や遅番などがある病院や施設があります。
早番では、6時30分前後に出勤します。そして、モーニングケアの援助をします。そこで、朝の朝食はもちろん着替えやトイレ、歯磨きなどを支援します。
遅番では、10時前後に出勤します。ナイトケアの援助をします。夕食はもちろん、就寝前の着替えやトイレ、歯磨きなどの支援をします。
モーニングケアやナイトケアに療法士が入ることに対して疑問に思われる場合があります。
しかし、実際にやってみるとわかりますが、日常生活を行ってる場面を生で見ることができます。そこで生活に後遺症によって、どんな問題があるかなども見えやすくなります。

・療法士の始業準備

出勤が完了すると朝礼までが、朝の準備時間になります。

準備って何するの?

具体的には、前日や夜間のカルテ確認やリハビリテーションの道具準備や、整頓、清掃を行います。また、書類業務(カンファレンス資料作成や修正、退院時に必要な書類確認など)、当日の自分のスケジュール確認などです。
※役職では、欠勤者が出た場合はリハスケジュールなども調節します。

・療法士の始業

・朝 礼

この3つの方法で行われる場合が多いと思います。

①部門(リハビリテーション部、看護部など)
②前半病棟毎(職種は関係なし)後半は職種毎
③病棟毎(職種関係なし)
私が務めていた場所は、②の方法で実施されていました。
病棟毎の朝礼では、共有しなくてはいけない情報(自立判定開始、終了や介助の難しい人の方法を担当チームから伝達、前日入院された患者情報などの共有など)が発信されます。
この共有内容は、十分に聞いておく必要があります。聞いていないと事故やご意見などにつながるケースも少なくありません。
職種毎の朝礼では、リハ部(科)での伝達事項やそれぞれの職種での伝達事項を伝達します。
この朝礼が終わると、いよいよ臨床です。

・療法士の臨床開始

午前9時前後〜正午12時前後まで、リハビリテーションを提供する臨床が開始します。
午前中のリハビリテーション担当患者数は、急性期や回復期、生活期など、様々なサービスフィールドによって変化します。

・療法士の休憩

12時前後から13時前後の1時間程度で、お昼休憩があります。
このお昼休憩時間を使って、午前中のカルテ入力業務を行うスタッフもいます。また、必要であれば午後からのリハビリテーションに向けて、準備をする場合があります。
近年は働き方改革によって、少なくなってきましたがお昼休憩の時間を使って、勉強会や会議などを行う場所もあります。

 

 

・療法士の午後始業

病院や施設の場合は、13時前後から始業します。

・ミーティング

初めはミーティングがあります。私が働いていたとこでは、午前中入院された方の新患者情報の共有や、今週病棟で転倒された人などの状況共有、対策ミーティングになります。

・療法士の午後臨床とカンファレンス

ミーティングが終了すると、臨床になります。私が勤務していた病院では、15時からカンファレンスのあるスタッフは、カンファレンスに移ります。

・カンファレンスのある療法士

13時30分前後から15時前後まで臨床。15時から16時くらいまでカンファレンス。16時から17時30分まで臨床業務。

 

・カンファレンスのない療法士

13時30分前後から17時30分前後まで、ひたすら臨床を行います。クリニックなどで、中休憩が長い場合はその間にこれらの書類準備やカンファレンスが行われます。
そのほかに、委員会やワーキンググループなどに所属していると、そちらの業務もスケジュール内に入ってきます。

・療法士の記録時間

臨床が終了すると、実施したリハ内容などをカルテに記載や、担当患者様に必要な書類などを作成します。

また、退院が間近な方が担当でおられれば情報提供書類(サマリーや退院時指導書など)などを作成していきます。

・療法士の終業

これらの書類業務が終われば、終業になります。

ただし、他に自立判定表や委員会、勉強会、研究ミーティングなどなど属している課題があればそれらを進めます。

新人の頃や、症例発表などを行う場合はこれらの業務が終了後に上司からフィードバックをもらって行うことなります。

私の経験からのコメント

私が勤務していた病院では、平均で19時30分くらいに退社していくスタッフが多かったです。

もちろん、経験による業務の慣れなども仕事を効率良く進められる一要因になります。
さらに、研究して、昇進して前に進むって決めていると当然その分仕事は降ってきます。

なので、終業後から帰宅には個人差がかなりあると思います。

まとめ

今回は、療法士の一日の勤務内容について記載しました。

これから、療法士になる人にとってはなんとなくイメージしやすい内容で、自身が病院に勤務していた経験から記載しました。

個人的には、3年目くらいまでは少し慣れず大変です。そのあとは容量良くやれば、定時に帰宅する頻度はある程度確保することができると思います。

また転職などをもし考えておられる場合や、仕事を探しておられる場合はこちらで優遇して紹介してくださるので一度相談してみても、いいかもしれません。




本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

また、ツイッターやインスタもやってますので、何か質問あればいつでもして下さい。
ありがとうございました。

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