今回は、実際に作業療法士の資格を持っている僕自身が、リハビリテーションの資格を取る方法について解説を行います。
資格の種類
基本的には理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がリハビリテーションを専門的に行うことができる資格になります。
入 学
まず、高校を卒業して大学または専門学校へ入学をします。大学の場合は4年生で基本的に夏休みや春休みなどが十分に取れます。しかし、専門学校は基本的には3年で資格の取得を目指します。そのため、大学と比較して休みは少ない傾向にあります。
このような違いがあるため、まずは大学にするか専門学校にするかしっかりと吟味して決定しましょう!
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1年生
授 業
基本的な人間の体の仕組みについて解剖学、運動学、生理学などの授業から学びます。また、就職後のことなども考慮して統計学や物理学などについても、授業として取り入れられます。
実 習
一週間または二週間程度、病院や施設を訪問して実際の現場を見学します。提出物として連日の見学内容などについてレポートでまとめて翌日に提出する形式で実施することが多いです。そのため、パソコンは必須でコピー機などが必要になります。
実習場所は学校によって異なります。僕が学生だったころは北は北海道から、南は沖縄まで実習地がありました。その中で必要に応じて先生方が決定します。
2年生
授 業
2年生では、1年生の基本的な知識に加えて実際の症状などを捉えるのに必要な評価学を実施します。また、装具などの種類や作成、治療方法などについて学びます。
実 習
1年生の実習と異なり期間は約一ヶ月で実際の患者様に時間をお借りして、疾患に合わせた評価(関節はどの程度動き、筋力はこうなっていて、運動麻痺はこんな状態でなど疾患の状態をそれぞれに合わせた尺度を用います)を基本的に実施します。そして、それらの評価結果をレポートにまとめて指導者に基本的に毎日提出します。また、課題なども病院や施設の場所によってはあります。
現在は、実習の中の1時間程度の時間をレポート作成などに当てる病院や施設も多くあります。以前は、実習の一日の指導が終わって、家に帰っってからレポートをやることなど普通でした。しかし、時代の流れもあって極力家に帰ってからは休むようにするところが多いです。
3年生
授 業
3年生では、基本的に国家試験に向けた授業や過去問などを解くことに時間を費やします。さらに、卒業論文や卒業試験なども行います。
実 習
3年生の実習は、1年生、2年生で学んだことを生かして実際の患者様の容態などを詳細に評価を行い、必要に応じて治療方法などリハビリテーションの計画を立案します。また、施設によっては実際に患者様から許可があれば学生と患者様で指導者が見学を行い実際に治療を行なってもらいます。
これらの1〜3年生のカリキュラムを合格して卒業試験に受かることで国家試験を受ける受験資格を、もらうことができます。
しかし、1〜3年生の間にそれぞれの授業が赤点などの場合や、実習を合格できないと留年がその時点で決定します。学校の試験について救済措置?見たいのがある学校もありますが基本的には赤点であれば留年です。
国家試験
試験は、約70〜80%の合格率であり基本的には、頑張って勉学に励めば合格できると思います。また、マークシート方式の記述のみです。過去問などを解くことである程度の傾向を掴むことができると思います。国家試験を落ちると当然病院でリハビリテーションのスタッフいわゆる療法士として勤務することはできません。
ここまで解説した通りが基本的な3年生の専門学校などでリハビリテーション(療法士)の資格を取得する方法です。
学校での授業などは、勝手に進んでいき本当に赤点と出席日数に気をつければ問題なく合格に近くことは可能です。しかし、実習はそうは行きません。あまりも成績が悪いと実習は中止を指導者が学校に相談して決定します。そのためにも、普段の授業を疎かにせず夢に向かって頑張れば必ず合格できます。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。