リハビリを受けるならここ!!作業療法士が解説するおすすめ病院のポイント!

前回はこのような記事で脳卒中によるリハビリテーションの経過について解説を行いました。

作業療法士が解説する。脳卒中リハビリテーションの流れ。

そこで僕自身がリハビリテーションを主として行う病院に8年勤務し、わかった実態を含めて”リハビリテーションを受けるならこんな病院がおすすめ”ですよ!という情報について解説を行います。

 

リハビリテーション専門スタッフの数

結論から言うと、圧倒的に多い方がいいです。

目安としては法人内で理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が約50名以上在籍している病院を選定することをおすすめします。

理由は、2つです。

1つ目:教育がしっかりしている可能性が高い

2つ目:それぞれのスタッフが一つの症状に対して様々な見解を抱き必要なアドバイスをしてくれる。

この2つです。

 

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1つ目:教育がしっかりしている可能性が高い

1つ目の内容として、法人内に前述のようなスタッフ人数が確保されていると、必然的に院内での発表や学会参加などを設けている病院が多いです。そのような企画があることによってそれぞれのスタッフが勉学に励まなければ太刀打ちできません。それらの勉学の内容がリハビリテーションにおけるサービスについても反映されますし、リハビリテーションの内容にも反映されてきます。

 

2つ目:それぞれのスタッフが一つの症状に対して様々な見解を抱き必要なアドバイスをしてくれる。

2つ目の内容として、スタッフが多い方が一つの症状に対して様々な見解をして頂けます。医師でも専門があるように、リハビリテーションのスタッフの中でも得意分野が必ずあります。そのため、歩行のことだけでも神経、筋肉や関節、バランス、高次脳、生活パターンや薬、装具などあらゆる視点から歩行だけでもそれぞれの得意分野のスタッフが確認をしてくれます。さらに、僕がいた病院は療法士だけで100人を超えています。そのため業後に一人の患者さまの動画をチェックしてある動作に対して何が問題であるかなどを、それぞれのスタッフの視点から観察評価とアドバイスをして頂けます。

 

学会発表

学会発表を積極的に行なっている病院が良いです。

これについても前述のスタッフ数との話と重なる場合もありますが、教育がしっかりされている可能性が高いです。でなければ学会までは行き着けません。参加ではなく発表の実績がある病院を選択しましょう。

検索方法としては、検索ワードで”〇〇病院 学会 PDF”とでも検索をかけると出てきます。学会に参加して発表して交流会に参加しての経験から言うと、同じ学会でも数多く発表している病院が圧倒的に良いと思われます。そうすることでそれぞれの療法士がそれぞれの視点を養っている可能性が高いからです。

 

話かたで見抜く

簡単ですが、タメ口を使う病院は論外です。

冒頭のリハビリテーションの流れでも解説しましたが、回復期や生活期の病院や施設へ移行していく中で事前に、施設見学を行うことが可能です。

この中で、見学の最中に設備や制度などを確認するのも良いですが、周りのスタッフの会話についても耳を傾けて下さい。そうすると、会話の中でタメ口を使っているか確認ができます。

基本的にタメ口などは病院やスタッフ側が権限を持っている病院が多いです。病気があるから助けてあげ立ってると言う感覚でリハビリテーションを受けられると、自分の意見が通しにくくなり議論などができない状態になります。

その結果、リハビリテーションに対して自分が思い描く目標と、スタッフが思い描く目標とに齟齬が出て、ストレスなどによって意欲的にリハビリテーションを行うことができない状態に陥ることがあります。また、脳卒中と言う神経の病気に関しては、頻尿や尿感覚などがわからず何回もトイレに行きたくなることもあります。しかし、そういった態度の病院では、「何回いくの?さっきも行ったでしょ?」などと言われる場合も少なくありません。そのようにマウントを取られるようになると本当に自分のやりたいことやしなくてはいけないこともできなくなってしまいます。

このような無駄な時間を省くためにも、今回説明した”スタッフの数”、”学会の参加と発表の数”、”タメ口会話”などに対して注意を向けて、リハビリテーション病院などや他の施設などについても確認すると良いと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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