本日もkaradasapo-to.comに訪れて頂きありがとうございます。

現代社会の疼痛業界では問題でもある、慢性腰痛についてです。

なかなか、対処仕切れない場合が多く、わからずに多裂筋や腹横筋、起立筋群や足関節のアライメント調節などを行う場合があると思いますが、中でも多いのが大腰筋由来の疼痛が圧倒的に多いです。

このことについて、大腰筋由来の説明を行い少しでも、目の前の慢性腰痛患者様やお客様また、療法士の方々の知識となればと考え今回も解説をさせて頂きます。

では、早速大腰筋についての基礎知識なども含めて解説をさせて頂きます。

よろしくお願いします。

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 大腰筋の基礎知識(PMM)

はじめに大腰筋の基礎知識について解説を行います。

英語略

(Psoas major muscle:PMM)

と言います。

 

起 始

腰椎体及び横突起(下記図参照)

停 止

大腿骨小転子 (下記図参照)

この起始と停止からもわかるように腰椎から股関節に渡るように走行していることによって、骨盤をそれぞれの起始と停止部分でまたぐように走行していることが一つの特徴です。

 

神経支配

腰神経叢L2〜3

主な働き

股関節を曲げる。

股関節屈曲

 

この大腰筋の筋力低下について

福井(2000)によると、大腰筋の筋力低下は著しく低下した人は多い。

と報告されています。

引用:大腰筋機能の臨床的考察

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 大腰筋の伸張と短縮の影響

大腰筋が伸張(elongation)されると

骨盤後傾

腰椎後弯

といわゆる猫背のような状態に至ります。

 

逆に大腰筋が短縮(shortening)されると

骨盤前傾

腰椎前弯

といわゆる反り腰のような状態に至ります。

 

このように、大腰筋の筋肉の状態によって骨盤や腰椎の稼働方向なども変化し、重心を操作するような腹部や腰部の負荷が増強し慢性的な腰痛になってしまう場合が非常に多いです。

 

 大腰筋に関わる疾患や由来する疾患について

慢性腰痛、大腰筋膿瘍

 

大腰筋膿瘍について以前の記事があるのでこちらを参考にして頂きたいです。

 

慢性腰痛は、先に起始と停止部の説明でも行なったように、大腰筋は骨盤を間に挟んで、腰椎から股関節にまたぐように筋肉が付着しています。

これにより、大腰筋が短縮や筋硬結などをきたすことで、本来の筋肉の伸縮機能が低下し、股関節の伸展動作を行うと下記のイラストのように腰椎で代償するようになってしまいます。

 

この結果、腰椎部分の負担が増強しさらに本来の伸縮機能が低下している状態での大腰筋の収縮を繰り返すことで、筋疲労が生じ、その結果疲労物質が蓄積されて慢性的な腰痛を発症してしまう可能性があります。

この現象について、では実際に大腰筋が問題であるかを確認する方法があります。

それは、Tomas testと言われる方法で実施します。

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 Tomas test

上記のイラストで示すようにプラットホームで、左の図のように仰臥位になって頂きます。

そして、股関節を屈曲させます。

その後、曲げた足と逆の足がどうなるかを確認をします。

判定

股関節の屈曲に合わせて、曲げていない足がつられて股関節が屈曲する場合は、大腰筋や腸腰筋に短縮があると判断します。

トーマステスト

さらに詳しく精査する場合

前述の方法で陰性の場合は、より細かく大腰筋が短縮しているか確認するために、左の図のように片側足をベッド端から足を下ろした状態にします。

その後股関節の屈曲を行います。

その後に右図のように曲げていない足が、ベッドから浮き上がるようになれば軽度の大腰筋の短縮があると判断します。

 

 大腰筋の触診方法

よく言われる方法ですが、臍から3〜4横指横部分で股関節を屈曲させた状態で、大腰筋の触診を行う方法です。

しかし、この場合は指圧による圧力が腹部に加わる可能性があります。また、普段の生活を車椅子などで行われている場合については、腹直筋などの短縮もあり大腰筋を触診するのには非常に不向きになってしまいます。

その場合は、下記の方法をオススメします。

まず、ベッドなどで仰向けになります。

股関節を約90°程度まで屈曲させます。

その後に、股関節を外転、外旋させます。(胡座をかくように)

そして、上記図のイラスト部分を触診するようにして下さい。

目安としては、上前腸骨棘から約3横指下、そこから約3横指内側部分あたりです。

これらを行うことで・・・

大腰筋の停止部でもある大腿骨の小転子部分を前方に引き出すことができます。

それによって、大腰筋に対してよりダイレクトに介入を行うことができます。

注意:鼠径靭帯を圧迫するなどは、痛みを伴う可能性がありますので必ず避けるようにして下さい。

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 まとめ

今回のように、大腰筋の起始、停止部分の理解を深め、代償動作などを理解することで大腰筋由来の慢性腰痛に対しての介入方法を検討していくことができます。

また、触診方法についても今回紹介させて頂いたような方法を使い分けてリリースやストレッチなどで介入していくことで、慢性腰痛に対しての介入を進めることができます。

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。