どれを使えばいい?自分に合っている車椅子(コンフォート型)

コンフォート型車椅子

本日もkadapapo-to.comに訪問して頂きありがとうございます。

運営管理を行っている作業療法士のUNLです。

 

本日は前回のモジュラー型車椅子の記事に続いて

「コンフォート型車椅子」についての

・コンフォート型車椅子とは

・メリット

・デメリット

・適応

などについての解説をさせて頂きます。

 

よろしくお願いします。

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 コンフォート型車椅子とは

みなさんどうでしょうか?

コンフォート型車椅子。

comfortとは安楽な快適ななどと言った

意味を示しています。

あまり聞きなれない方も多いかと思いますが、車椅子の中でも重度の疾患や後遺症を患ってしまった時に活用する車椅子です。

どんな車椅子を示すかと言うと・・・

コンフォート型車椅子

図引用:LACヘルスケア ネッティーシリーズカタログ

特徴としては、モジュラー型同様に体に合わせて背ばりや車輪の高さなどの調節を行うことができる。

 

これに加えて、数多くの体の機能低下を補うようなシステムが種々異なる形で取り付けられています。

comfort社電動車椅子

図引用:comfort社 リクライニング車椅子

更に、電動システムなども取り付けているものや自己制御装置などの意思伝達システムの取り付けなども行われているものがあります。

 

では、このコンフォート型車椅子のメリットについて解説をさせて頂きます。

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 コンフォート型車椅子のメリット

・体に合わせた調節ができる

リクライニング機能、座面を傾けるティルト機能などが備えられています。

それらの機能は多くのコンフォート型車椅子では乗車した状態で、ハンドル部分で操作できるものが多く存在しており、離床してて急激に体調が悪くなった場合(急な血圧低下や意識障害)の場合また、疲労や体調などに合わせて姿勢変換を乗車した状態でできるようになっています。

 

・介助者や患者様の操作で調節できる

前述したような背もたれのリクライング機能や座面のティルト機能は他の「普通型車椅子」や「モジュラー型車椅子」とは異なり、介助者で簡単にハンドル部分で行えるものが多いです。

 

・様々な福祉機器にあわせた介助ができる

この動画を拝見して頂くとわかると思いますが、このように様々な調節機能ができるため、付属しているものなどを身体機能に合わせて変更することができます。

・オーダーメイドが可能なケースが多い

この図で示すように車椅子でも採型を行い身体機能などに合わせて、調節を行うことが可能です。

車椅子採型

図引用:M・i・care 座位保持車椅子(採型)

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 コンフォート型車椅子のデメリット

・形態の大きさが大きい

メリットで紹介させて頂いた通り、重度な後遺症や疾患を患ってしまった場合に用いることが多いため様々な調節機能があり、どうしても車椅子本体の形態が他の車椅子と比較して大きくなってしまいます。

・重量がある

この点についても、様々な調節機能を持っていることにより安全面を高めるために連結部分などは強固にされている場合や、部品なども多くなるさらに、取り付け物品などもあるため重量はどうしても多くなってしまいます。

・車にはなかなか積むことができない

自家用車に積むことはほぼ難しいです。そのため、福祉タクシーなどを利用するようにしましょう。

Googleでは基本的にこのように検索するとこのようにヒットします。

福祉用タクシーサイト

・段差には不向きである

重量が重く、形態が大きいことによって段差は基本的は不向きです。

また、無理に行うと車椅子の横転などにより転倒する場合があるので、可能であれば極力避ける道順を確認するようにして下さい。

どうしても段差が伴う場合は、持ち運びスロープなどがあります。

軽量なものは、約4kg程度になります。

検索ワードは「車椅子 持ち運びスロープ 軽量」と検索して下さい。

また福祉機器の業者にも、相談するのも一つの手段かと思います。

・利用単価が高い

以前に解説させて頂いた「普通型車椅子」や「モジュラー型車椅子」よりは利用するのに料金が、介護保険や自費共にリースでも高いです。購入も同様です。

詳しくは担当の業者に確認して頂ければいいかと思います。

・自分が駆動するのは不向き

そもそもコンフォート型車椅子は、重量が約20kg以上する製品が多く、自分で駆動するのには不向きです。

 

 

これまではメリットとデメリットについて解説をさせて頂きました。

次は、コンフォート型車椅子の適応について解説をさせて頂きます。

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 コンフォート型車椅子の適応

基本的な適応については、自己にてベッドに座っていることができず、頸部の傾きなどがある場合はほぼ適応になる車椅子です。

なお、評価として車椅子の選定に妥当なのに「Hofferの簡易座位分類」というものがあります。

この評価のⅢに該当するような、身体機能の場合は適応になります。

さらに、血圧の急激な低下などを認める場合についても適応となります。

 

 まとめ

今回はコンフォート型車椅子についてのメリット、デメリットについて解説を行いました。

メリット、デメリットを見極めさらには身体所見を確認した上で使用をして頂けるといいと思います。

本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

コンフォート型車椅子
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病院に勤めていた作業療法士が、実際の臨床現場で学んだ脳出血や脳梗塞などに伴う後遺症さらに、骨折や脊髄損傷などの後遺症などの情報を提供。また、基本的な医学用語やトレーニング方法などについての知識をわかりやすく解説。

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