どれを使えばいいの?自分に合っている車椅子(モジュラー型車椅子)

本日もkaradasapo-to.comに訪問して頂きありがとうございます。

 

今回は前回の普通型車椅子の記事に続いて

「モジュラー型車椅子」

についての解説をしていきます。

 

なお、患者様やご家族様にわかりやすくを

心がけて記事の文面を作成します。

わからないことがあれば気軽にお問い合わせ下さい。

 

では早速、モジュラー型車椅子についての

記事を作成していきます。

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 モジュラー型車椅子とは

モジュラーやモジュールなどと言われる

車椅子はある特徴があります。

 

モジュラーやモジュールという言葉通り

構成部品の組み合わせになっています。

 

つまり、、、

背もたれ、タイヤなどなど車椅子を構成する

一つ、一つの良質な部品を

寄せ集めて構成されています。

 

そのため、普通型車椅子と

圧倒的に異なるのは多彩な調節機能

兼ね備えている点が大きな違いです。

 

そのため、普通型車椅子に座って

・腰痛が強くでる

・臀部が痛い

・後遺症により普通型車椅子では倒れ込んでしまう

などなどこれらの問題を解決できる可能性が

モジュラー型車椅子は高くなります。

 

そのため、普通型車椅子に座れない場合

前述させて頂いた調節機能を使って

より普通型車椅子に近い車椅子の形で

利用者様に提供することができます。

 

ではこの「モジュラー型車椅子」の

・メリットとデメリット

・適応できる利用者様について

身体機能や高次脳機能を含め作業療法士的視点から解説をしていきます。

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 モジュラー型車椅子のメリット

♦調節機能がある

前回の普通型車椅子と異なり、モジュラー型車椅子には背ばりや座面の奥行き、座面高や車輪の位置などを調節できる機能があります。

そのため、座っている状態が身体機能などの低下などにより保てず、座っていても倒れ込んでしまう場合に使用します。

例は背張りの調節を行なっている動画になります。

また、この際の注意点は頸部が自分の力で正中に保持できることが大切になってきます。

万が一できない場合は、今後解説させて頂くコンフォート型車椅子が適応になります。

 

♦介助が行いやすい

モジュラー型は普通型車椅子とは異なり

・足を乗せるプレートを取り外す

・肘受けをはね上げる、取り外す

などを行い特に車椅子からの移乗動作

への介助負担を軽減させることができる

ように工夫されているものが多いです。

詳しくはこちらのリンクから確認して下さい。

「肘跳ね上げ式車椅子:介護用品卸センター」

 

車椅子からの転倒予防ができる

普通型車椅子の記事でも記載しましたが、

モジュラー型車椅子のほとんどには

転倒防止バーがステップバー部分に

写真の様に標準的に装備されています。

転倒防止バー

そのため、背もたれを倒すような

調節を行なっても車椅子が後方へ

倒れても転倒に至らないように

構成されています。

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 モジュラー型車椅子のデメリット

♦重量が普通型車椅子と比較して重くなる

メリットでも記載しましたが、

車椅子自体が体に合わせて調節を行えるのが

モジュラー型車椅子の特徴であり、

その調節箇所には必ずネジやボルト、ナット

と言われるような金属部品が付きます。

 

そのため、それらの部品などによって

重量が普通型車椅子より増すように

なっています。

そのため、持ち運びには

普通型車椅子と比較して「不向き」になります。

 

過度な安楽調節では身体機能が低下する

背もたれや座面の傾きなどが

調節ができる反面「楽な姿勢」を

作り出すことができます。

 

また、普通型車椅子より座っている時の

臀部部分に加わる圧力なども変化するため

自分で臀部を上げて除圧などを行う動作を

必要とする頻度が減ります。

 

それらによって・・・

体を動かす機会も減少し

身体機能が低下していく可能性があります。

そのため、本当にモジュラー型車椅子を使用する

利用者様の能力を見極めて

楽な姿勢を作るか

機能的な姿勢を作るか

などの吟味を行いながら調節箇所を検討し

身体機能のトレーニングや残存機能を低下

させないような車椅子の調節が必要となります。

 

♦調節方法を失敗すると事故に繋がる

前述もさせて頂いている調節機能には様々な部品などを用いて調節を行います。

そのため、それらの物品が適切に調節されないと背もたれが倒れたり、車輪が外れるなどと言った事故に繋がる危険性があります。

そのため、車椅子を取り扱う業者やある程度車椅子の調節知識を持った療法士などに依頼して頂き調節を行うことが必要になってきます。

 

 まとめ

今回はモジュラー型車椅子についての解説を行いました。

今回の記事でも何度も出てくるように、モジュラー型車椅子は調節機能が多彩にあるため、自分の体に合った調節を行うことができます。

しかし、調節方法を適切に行わないと身体機能が低下する場合や事故等に繋がる危険性があるので、専門知識を持ったスタッフに調節を依頼をする必要性があります。

本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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 おまけ

テクノエイド協会という車椅子などの福祉機器を専門的に扱う協会から車椅子に関するマニュアルがありますので掲載させて頂きます。

参考にどうぞご利用下さい。

「高齢者のための車椅子フィッティングマニュアル」

モジュラー型車椅子アイキャッチ画像
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