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今回は筋膜の一部でもあり非常に重要な働きを担うSFL(Superficial Front Line:スーパーフィッシャル・フロント・ライン)についての解説を行います。
作成内容は・・・
SFLの役割と概要、SBLの筋連結作用、SFLとSBLの作用、SFLとSBLの関節運動と作用、SFLが単独で作用すると、SBLが単独で作用すると、まとめという流れになっております。
ではさっそく、SFLの役割と概要について説明をしてきます。
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SFLの役割と概要
図を確認しながらSFLについて理解しましょう。
SFLの筋膜の連結は、足背部分から始まり、頭蓋の側面まで連結している状態となっています。
図からもわかるように、足背部分から骨盤部分までと骨盤から頭部側面までとの2分されています。
しかしこれらの2分されている筋肉は、両筋筋膜共に付着部位が骨盤に連結しており、この2本が連動してSFLの役割を担うようになっています。
そして、これらは股関節が伸展されるとより強固な筋筋膜として本来の役割を果たすと言われています。
SFLの関係部位は表で示した部位が関係している部位になります。
筋だけではなくこの表の左列で示すように骨も関与しています。
骨折などの外傷の場合、表にある骨が障害を受けるとSFLに何かしらの影響が出現する可能性がでることを理解して臨床で評価して頂くことを勧めます。
ここからSFLの説明を行う前に、事前に簡単なSBLの理解もされていた方がいいと思うので、SBLについても簡単な説明を行わさせて頂きます。
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SBLの筋連結図
SBL(スーパーフィッシャル・バック・ライン)はイラスト青で範囲を示しているように体部後面に存在しています。
そして、このSBLは今回説明しているSFLと平行に筋筋膜として走行するようになっています。
体部前面がSFL
体部後面がSBL
この2点をご理解して次はそれぞれの機能的な役割について説明を行います。
SFLとSBLの作用
これらは前面(SFL)と後面(SBL)で均一なバランスをとりSBLは体の背部を起こすように働きそして、SFLは体幹を前へ引き寄せるような働きを行なっています。
そして体幹を様々な姿勢に合わせて、SFLとSBLを協調的に働かし、固定するような働きをしています。
これだけではわかりにくいと思いますので、次のイラストで各関節部位のSBLとSFLの運動方向について解説をしています。
ポイントを抑えて理解するようにして下さい。
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SFLとSBLの各関節運動と作用
このイラストでは、各関節付近に示す矢印でそれぞれ(SFLとSBL)の関節運動について示しています。
青の矢印がSBL
赤の矢印がSFL
の関節運動の作用と運動方向を示しています。
この矢印の方向にそれぞれ作用するような機能があります。
SFLが単独で作用すると
では実際にSFL全体が収縮すると図で示すように、長座の姿勢となります。
この姿勢ではSFLが収縮すると共に、SBLは引き伸ばされるような姿勢となります。
そして、ここでの役割を覚えるポイントとして体幹、骨盤、股関節、足関節は屈曲方向で曲がるように働きます。
そして頸部、膝関節は伸展、背屈方向へ作用するようになっています。
ここで間違えがちなのは膝関節です。屈曲ではなくて四頭筋の作用になりますので基本的には、膝関節は伸展方向への作用となります。
SBLが単独で作用すると
そして、SFLとは逆にSBL全体が収縮すると図で示すように、ブリッジをしている状態となります。
この姿勢ではSBLが収縮すると共に、SFLは引き延ばされるような姿勢となります。
そして、ここでの役割を覚えるポイントとしては頭部、体幹、骨盤、股関節、足関節は伸展方向へ引き延ばされるようになります。
膝関節は他の部位と異なり屈曲します。
また、間違えやすい部位は頭部であり頭部はSBLとSFLの両側が頭部後方から側方部で連結していることと、関節の構造上両筋筋膜連結(SBLとSFL)は頭部の後屈、伸展方向へ働きます。
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まとめ
本日はSFLの筋肉部位とそれらに伴う関節運動、作用方向についての解説を簡単に紹介しました。
SFLで言えば膝関節は伸展方向へ引き寄せられており、反跳膝などの場合はこのSFLの機能が低下していることも考えられるようになり非常に臨床には有効ですので、ぜひ作用等についてはポイントを抑えて理解しましょう!!
次回は、これらのSFLの機能が低下することでどのような症状が出現しやすいか。また、それらの筋膜リリースポイントと触診についてを解説させて頂きます。
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。