Karasapo内その他の記事 

左半側空間無視について

※症状についてや、その他身体失認等についての解説。評価方法についてのBITの評価方法と結果の解釈等について参考URL付きで解説。

 

 

 

錐体路(Pyramidal tract)とは?

〜簡単に機能解説〜

※錐体路の部位や役割、錐体路を通る神経の役割など情報を記載しています。

興味があれば是非読んで下さい。

 

 連合反応とは?

体のどこか一箇所に過度な力を入れると、違う部位に力が入り運動を不随意に引き起こすような反応のことを示します。

尚、脳卒中のような病気がない場合は、生理的連合反応という種類である程度は抑えられています。

しかし、このような病気を患うことで異常に不随意に力がはいります。

 

生理的連合反応とは

ある関節の運動を行うことで、その運動の主導で動いている関節以外の関節が運動を行うような反応を示しています。

例えば、歩いているときの腕振りなどを示します。他では、重量の思い物を精一杯持ち上げると歯を食いしばるような反応があります。

参考URL:リハビリテーションのブログ

 

 共同運動と連合反応の違い

共同運動とは

 観察所見 

意思に従い運動を行う際に下記のイラストに示すように、ある一定の方向への動作しか行うことができないような状態のことを示します。

上肢共同運動イラスト下肢の共同運動

 神経機能所見 

基本的には脳や脊髄の中枢神経と言われる神経が何かしらの支障を受けると発症します。
また、この反応は一側のみに反応を示します。
従って麻痺をしていない手に過度な力を入れても共同運動は出現しません。

例えば、麻痺していない手に力を入れます。しかし、麻痺側の手には何も運動は現れません。もし出現した場合は、それは後に説明させて頂く連合反応の部類に入ります。

用語Check!!
一側とは右、左などのように片側のことを示しています。

連合反応とは

 観察所見 

例として・・・

・重量の重たい物を持ち上げる際に、歯を食い縛る。
・歩行動作時に、無意識に両手を左右交互に振る。
・握力計を精一杯握ると、反対側の手にも力が入る。

上記の例のように、一つの運動に合わせて他の関節や身体のある部分が無意識に反応するような動作を示します。

 神経学的所見 

まず、脳や脊髄に何かしらの神経学的支障を受けることで発症します。

そして、この連合反応は共同運動とは異なり、
左右の連絡経路(両側)
によって引き起こされる反応のことです。

従って、麻痺をしていない手に過度な力を入れると・・・

麻痺している手が無意識に動くような反応を示します。

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 連合反応の種類 
生理的連合運動』『病的連合反応』について

・生理的連合反応とは 

先に健常者の例で示すような反応や、歩いている時の腕振りなどは無意識に起きる連合反応の一種です。これらは成長していく中で、勝手に連合反応として片方は前へ、もう一方は後ろへという反応を無意識化で獲得していくものを示します。また、下記のイラストのようにダンベルを持ち上げる際に「歯をくいしばる」ことや「目を閉じる」など本来は腕に力を入れているのに、他の身体部位に力が入っている状態のことを示します。

・病的連合反応とは  

脳卒中の患者さまでよく目にすることがあります。これは、通常はそれほど努力しないような運動で麻痺していない方の手や足に力を入れると、麻痺している方の手が握り込むまたは、足が突っ張るなど多種多様に力を入れた部位とは異なって麻痺している手、足に勝手に力が入ります。また、あくびをすると手が伸びるなども同様の反応になります。

 

※これは、よく麻痺の中でも痙性麻痺に現れやすい傾向にあります。

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    病的連合反応の種類   
『対側性連合運動』『同側性連合反応』について

・対側性連合反応とは  

健康な手が運動すると麻痺している手にも筋肉の収縮が起こるような反応を示します。

♦ただし、対側性連合反応では…

 「 対称性 」と「 相反性 二種類存在することが確認されています。

 ◊対称性連合反応 

片麻痺の患者様に例えると健康な足を内へ閉じるように命じると、麻痺している足も連れて内へ引きつけるような運動をします。

 ◊相反性連合反応 

片麻痺の患者様に例えると健康な足をお腹に近づけるように股関節を曲げると、麻痺している反対側の足は伸びるような運動をします。

 ・同側性連合反応とは  

仰向けで寝ている状態で、麻痺した手を挙げるように命じると同じように麻痺した側の足が曲がるような反応のことを示します。また、麻痺した手の肘を伸ばすように命じると、麻痺した側の足も伸びるような反応を示します。

 

ではなぜ病的連合反応が起こるのか?

メカニズム的なことについては賛否両論や様々な見解があり、詳しくはできないですが簡単に説明します。

病的連合反応には、「解放現象=Over-flow、release-phenomenonなど」という言葉が多く日本では関連していると考えられている。ここでは、Over-flowという言葉で解放現象を説明していく。

 

その1:各種中枢の分類と役割

脳や脊髄を利用した運動において、

①上位中枢(皮質下核や連合野など)

 一般的に状況判断や予測に基づく計画性のある複雑な運動の統合を行う部位

中位中枢(脳幹と皮質下核、感覚連合野など)

 力の強さや速さ、関節の動く角度などを調節

下位中枢(脊髄など)

 反射的な動きを行う役割

これらの①〜③が、それぞれが協調的に連動(それぞれが役割を果たすこと)して、働くことによって筋緊張や姿勢やパフォーマンスの程度など(電気の強さを調節したような働き)の調節を行い目的の運動を成功することができます。

 

その2:Over-flowの原因のメカニズム

 前述でお伝えしたように、上位中枢、中位中枢、下位中枢が病的連合反応には重要な役割を果たしていることは理解できたと思います。

おさらいすると、抑制するなどの役割は上位中枢や中位中枢の役割であり下位中枢のみの働きでは反射的な動きが主となり、本来の目的としている運動が行えずさらには、自らの意思にそった運動(随意的な運動)をすることはできなくなります。

 

その3:脳卒中に伴うOver flowのメカニズムと意味と原因

脳卒中とは脳の病気であることから当然上位中枢や中位中枢と言った脳の部分で何かしらの問題をきたすので、上位中枢や中位中枢に対して何かしらの支障をきたす危険性が高いことは予想できると思われる。そのため発症した多くの患者様はこれらの部位(上位中枢や中位中枢)の障害から発症直後には機能破綻に至り下位中枢のみが作動し反射的な動きを引き起こすだけであって、反射的に起きた動きなどの調節機能(反射の程度を調節するなどの働き)はほぼ機能せず過度に動いた状態の運動を招きます。

 

 先ほども説明したなかでも、over-flowの示す内容は、このように上位中枢や中位中枢が健康であれば働き、抑制や調節などを行っているものの脳卒中になると過度な筋肉の収縮を反射的に引き起こしてしまうことを示しています。それらは、医療用語では筋緊張、痙縮、攣縮、連合反応、共同運動などと示す場合が多いでしょう。

 

その4:Over-flowをもっと簡単に説明すると…

電気に例えて考えましょう。
発電所→電線→コンデンサー(電流の強さを調節するもの)→電線→ブレーカー(一件の家庭の各部屋に必要な電流調節)→テレビというように電気も神経と同じようにこのように自宅まで運ばれ始めてテレビという役割を果たすわけです。では、発電所を上位中枢、コンデンサーを中位中枢、ブレーカーを下位中枢に置き換えて考えてみましょう。
・発電所が燃えました。当然テレビは電流が来ないので映りませんよね。
・コンデンサーの一部分が壊れました。これも当然テレビは映りませんよね。
・ブレーカーの一部が壊れました。ある部屋のテレビは映る。ある部屋のテレビは映らない。または、漏電してある部屋で火災が発生するかもなど過度な電流が流れることが考えられます。

この3点のように電流の調節ができなくなるのと同じで脳卒中でもこのような現象が起きて電流を調節することができない状態をOver-flowと言います。

このようにOver-flowで説明したように、このような調節機能の破綻した脳卒中においては、歩いているだけで腕が上がる、あくびをすると手が伸びるなど通常抑制されている機能が抑制されない状態で現れます。それを連合反応と呼びます。

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 連合反応の評価方法 

よく 連合反応  筋緊張  痙 縮 の区別や整理をできずにいるセラピストも現在の世の中では少なくないことが事実です。

ではそれぞれの意味を整理し評価方法について簡単に紹介をします。

まず今回もこのHPで紹介しているように連合反応についておさらいと簡単な説明をします。

 連合反応とは簡単に説明すると健常な場合でも必ず寝返りや歩行などの動作中に体や腕、足を使用してバランスをとり効率良く筋活動を起こし動作の遂行をしている反応のことを示します。しかし、連合反応が何かしらの脳の障害で機能破綻すると前述したような動作が思うようにできず、バランスをとることや筋活動を効率良く活動させることが困難となる病的連合反応と言われるものが出現します。そして、違和感のある歩き方や腰痛や肩関節痛、頸部痛、膝関節痛などの二次的障害に繋がっていくのです。

 連合反応の評価において良くあるのが筋緊張や痙縮の評価を持ち合わせてMAS(Modified Ashworth Scale)を代表的に語りだすセラピストもいます。基本的にMASは筋緊張の評価ですから連合反応の評価ではないことを念頭において下さい。

 連合反応の評価については視覚的に基本動作(寝返り、起き上がり、座位保持、立ち上がり、立位保持、歩行)の動作分析を行いそれらの異常な反応について病的連合反応として分析する方法が正しいと思われます。

その際の観察部位について前額面、矢状面と様々な視点で観察をする。荷重をかけている向き(前後、左右、麻痺側・非麻痺側など)を観察し連合反応が出現する姿勢分析を行います。

 

 

 

 まとめ 

連合反応については、未だはっきり解明されていない内容であり現象のみしか説明をすることができないことが事実。引き続きこの分野については考えていきたいところ。