肝臓について

肝臓の怖いところ

今から紹介するように肝臓には様々な働きを担い体にとってとても重要な働きを担っています。しかし、肝臓は『沈黙の臓器』とも言われ、悪くなってもほとんど自覚症状がありません。そのことを念頭におき理解して健康の意識をしていただければと思います。

 

肝臓の位置と重量について

位置については横隔膜の直下に存在しやや寄りに存在する

重量については男性が約1000〜1300g、女性が約900〜1100gと言われている。

男性の方が重量が重たい。

肝臓と接する内臓

肝臓とは先に説明した通り内臓の中でも一番上に存在するそのため肝臓の上面はない上との接触がないものの、下面は内臓(胃・十二指腸・横行結腸・右の腎臓・副腎)などと接します。

右葉と左葉の分け方と方形葉と尾状葉について

肝臓には肝鎌状間膜というものがありそれを境に右と左に分けられています

面積は右葉のほうが大きく左葉のほうが小さいです。

さらに、下面には左右葉に挟まれて小型の方形葉尾状葉が存在します

肝臓は簡単に説明すると右、左の二つに分かれると説明されるが、本当は4つに分かれるものです。

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肝臓に関係する血管

大きく門脈下大静脈が関係しています。

門脈とは、胃や腸に分布した血液が各静脈を経て門脈に集結します。そして、肝臓内に門脈が入ります。肝臓に入った門脈は再び毛細血管に分かれ肝臓内を巡ってその後中心静脈、肝静脈、下大静脈を経て心臓に戻る形になります。

肝臓の働きは大きく3つに分けられます。

1肝臓は体の「解毒工場」

アルコールなどの体にとって害のある物質の消毒(解毒)を行います。

2肝臓はエネルギーの貯蔵庫

食事で摂取した糖や中性脂肪を蓄える働きをしています。

肝臓は糖を中性脂肪へ置き換える働きがあり、仮に炭水化物などの糖を含むものを多くとるとそれらを中性脂肪に変換し体に蓄える働きを行います。結果、体内の中性脂肪が増加するまたは、脂肪肝などを引きおし肝臓の機能が低下することが考えられています。さらに、これらが進行することで血糖を下げる働きのあるインスリンなどが足りなくなり高血糖や低血糖など血糖の調節不良が生じることも考えられています。

3肝臓はエネルギーや体に必要な物質を作る工場

コレステロールやたんぱく質などとの関係がありさらに、エネルギーになる糖や中性脂肪などの調節を行うとともに、不要な脂肪の消化吸収を助ける胆汁などの分泌など、体に必要な物質を作っています。

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☆肝臓の検査項目

・GOT(AST)、GPT(ALT)正常値 30IU/L 以下 細胞内で作られる酵素のことを示し、肝臓に負担がかかりすぎている場合と細胞がすでに壊れていると血液中に出てきます。

特に GPT(ALT)は肝臓の細胞の破壊に強く反応するため、肝臓の障害の目安になります。

 

・γ -GTP:正常値 50IU/L 以下 肝臓や腎臓などで作られる酵素であり肝細胞や胆管細胞などにあります。飲酒量がいとγ -GTP が多く作られます。またアルコールの過剰摂取以外にも胆汁の流れが悪い(胆汁うっ帯)場合も高くなります。

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