人は太る 〜遺伝子構造上そのように構築されている〜karasapo

命あるものすべて長生きすることを望みますよね?

その結果太りやすいようにプログラムされているん

です。そのため、ダイエットをする時はそのことを

念頭において取り組む必要があるのです。

 

どうしてこの考えにいたるのか

命あるものすべて食べ物がある時は空腹を満たし、

緊急時に命を守ろうとすることが本能で備えられ

ています。現在はコンビニやファミレスやテイク

アウトショップなど様々な食が豊かに存在する世

界でありなかなか想像することが難しいを思いま

す。しかし、動物に置き換えて考えてみましょう。

冬眠をする動物は、まず暖かくなると自分の命も

かえりみないように人間の住む街にくり出し必要

な食材を体内にためるように働きます。ためた結

果冬眠を成功させることができるのです。

 

食事をたくさん食べるとどうなる?

先ほどから説明するように命あるものは全て体

に緊急時にどうするかを考えてため込むように

します。それが人や動物でいう脂肪になります。

脂肪は健康ブームの方によっては余計なものの

ように考えられていますが本当は体の緊急時に

とっても大切な役目を果たすのです。

 

脂肪が分解されるとどうなるの?

まずこれは前置きですが、人間の体内に蓄積さ

れる脂肪はいつでも分解されるように働いてい

ます。

脂肪の蓄積については簡単に説明するとまず、

口から食した炭水化物がメインに脂肪へと体

内で変化し脂肪細胞の中に蓄積されます。

分解はエネルギー不足の時に体内にあるリパ

ーゼによってグリセロールという物質と脂肪

酸へ変化します。このうち実質的にエネルギー

になるものは脂肪酸であります。しかし、脂肪

酸は油であるため血中では単体で流れることは

できません。そのため、体内にあるアルブミン

というタンパク質と引っ付き血管内の動きを共

にします。その結果、必要な臓器や部位に運ぶ

ことができるようになります。そして、必要と

判断された場所でエネルギーとして働きます。

グリセロールについては脂肪酸と比較して微量

にしか体内でエネルギーとして働かないと認識

されています。

 

この分解された脂肪不必要分はどうなるの?

これがびっくりなことに不必要な分については再

度アルブミンと引っ付き脂肪酸まで血液中を流れ

て運ぶようなメカニズムになります。

筋肉量を増やすことはダイエットで近年認識され

ていると思いますが、それはメカニズム的にもと

ても必要なことなのです。体内でもっともエネル

ギーを必要とする場所は筋肉と言われています。

そのため、筋肉量を増やすことで動かすのに必要

なエネルギーを効率よく燃焼させることができる

のです。

 

運動と脂肪燃焼の関係

運動をすることで体内では、アドレナリンと成長

ホルモンが分泌されます。アドレリンも、成長ホ

ルモンも脂肪を燃やす物質(HSL:感受性リパ

ーゼ)を元気にする働きを持っています。また、

アドレナリンは運動中の血中脂肪酸燃焼に働きか

け、成長ホルモンは運動後の血中脂肪燃焼に働き

かけます。そのため、運動は非常にダイエットに

とっては重要なものになるのです。

 

ダイエットを過剰にするなと呼びかける意味

前述してきたように脂肪は悪いイメージが強い反面、

体の緊急時には非常な重要な物質になります。そのた

め、必要以上に痩せることによっても肥満と関連のあ

る疾患以外の疾患になる確率が高くなるのです。

そのことを念頭に健康的にダイエットを行うようにし

てください。

また、必要以上に行うことで放出されたアドレナリン

や成長ホルモンと結合する脂肪酸が血中に存在しない

場合、他の臓器や体の部位に働きかけてしまうことも

想像できます。そのためにも適度に行うことが重要に

なってきます。また、1日に必要な炭水化物量などを

意識して運動を行うことが一番健康を維持してダイエ

ットを行うことができることが考えられます。そのこ

とを念頭に置きましょう。

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作業療法士が提供する「Karasapo.com」

病院に勤めていた作業療法士が、実際の臨床現場で学んだ脳出血や脳梗塞などに伴う後遺症さらに、骨折や脊髄損傷などの後遺症などの情報を提供。また、基本的な医学用語やトレーニング方法などについての知識をわかりやすく解説。

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