βカロチンとがんの関係

がん予防には、いろんな栄養が必要であることはご存知であると思う。

βカロチンを取り巻くがんとの関係については、二分されている。

「βカロチンを摂取した方がいい」「βカロチンを摂取しない方がいい」

この両者の意見。なぜこのような結果を見出したのか?

そのことをご存知であろうか?

本日はβカロチンをテーマにそんな記事の投稿をします。

 

かぼちゃ、ニンジンに含まれるβカロチン。いいイメージしかないですよね?

しかし、この噂が流行った年にβカロチンを多量に摂取した人の結果のがんとの関連についてとんでもない結果を生み出

しているとある研究者たちは報告した。

それは、βカロチンを過剰に摂取した人たちの間でがんが増加したという結果であった。

その話は一気に世界に広まり、新聞記事が増加したのだ。

そんな結果が世の中に広まったのをご存知であろうか?

 

なぜ真逆の結果が登場したのか・・・・

実はこれらの両方の意見(βカロチンが予防になる、βカロチンががんを促進する)は同じ免疫学から導かれた結果であ

る。

この免疫学は、ある特定の集団における病気の分布状況を調べる学問である。

「βカロチンでがんが増えた」のは、検査された人がイギリスの喫煙者グループの中で証明されたものであった。

当然喫煙者ではみなさんご存知の通りがんを発症させる危険性を高める結果を見出す。これは免疫学独特の方法があり、

免疫学の研究方法では本来考慮されるべき様々な条件を無視した非科学的な学問である結果見出された結果なのだ。

どういう意味かというと通常喫煙者は対象者から除外するまたは、喫煙者と非喫煙者の2グープで比較を行うべきであっ

たがそれを怠った結果であるのだ。

これは、大きな問題である情報なのだ。がん細胞が一人前になるには約20年近い年月を要するのである。これらの結果

からβカロチンの過剰摂取によるがん発生はこの研究に参加する前から発症していたことになる。そのため、βカロチン

そのものががんの発生する危険性を高めるわけではないことが考えられる。

 

一方「βカロチンががんに効く」ということはどうであろうか。

これはβカロチンさえ摂取していれば済むという話ではないのだ。

活性酵素には様々な種類があり、立ち向かうスカンベンジャーも一種類ではないのだ。

また、βカロチンではビタミンEと同様の働きをするスカンベンジャーを作り出す。その働きとして、それは細胞膜の脂

質に入り込んで働くスカンベンジャーの生み出すものであって体液や細胞内の水の中では働かないのだ。そのため、他に

も様々な栄養を摂取することが重要となるのだ。さらに、ベータカロチンはビタミンAの前駆物質であり、体内のビタミ

ンAが不足しているとβカロチンは体内でビタミンAへと変化するのだ。そのため、βカロチンだけを摂取するのではな

く、同時にビタミンAも摂取することが大切であるのだ。

 

まとめ

βカロチンを摂取するとがんに対してどう意味があるかは、前述させて頂いた通りβカロチンの摂取によるがん発生の可

能性は低いのである。

それは、がん細胞が働くのを促進する活性酵素を退治することができるからである。

体にとってはとてもいいことである。しかし、βカロチンの前駆物質は何か理解しておくことが大切である。

しかし、βカロチンはビタミンAの前駆物質であり体内のビタミンAが少なければ結果βカロチンはβカロチンとしての働

きをしなくなり、ビタミンAとしての働きをし、意味のない結果となる。

そのため、体内のビタミンAを十分にした後に、βカロチンを摂取することでβカロチンの効果を絶大に発揮することがで

きるのである。

 

前駆物質であるか、前駆物質でないかなどを考えて栄養を摂取することが大切である。

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病院に勤めていた作業療法士が、実際の臨床現場で学んだ脳出血や脳梗塞などに伴う後遺症さらに、骨折や脊髄損傷などの後遺症などの情報を提供。また、基本的な医学用語やトレーニング方法などについての知識をわかりやすく解説。

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