何気なく病院に行くと「熱がありますね」はいどうぞ「解熱剤です」。「風邪かもしれませんけど念のため抗生物質
も」。「咳が出るんです」はい「咳止め出しますね」。などこんな経験って病院に行くとよくありますよね?
けどこれって常識?それでいいの?不安になることってありますよね?今日は書店で本を読みました。その中でも気にな
ったことについてまとめて記載します。
風邪の時に抗生物質を渡すのって?
これ日本だけ!ちょっとびっくりですよね。
日本の薬剤市場って数兆円規模でこれってよくある税金でまかなわれています。薬の支払いも本来の数割負担に日本の保
険制度ななっていますもんね。そりゃ税金も上がり、年金も何もかも負のスパイラルから脱出できないですよね。
では、抗生物質を出すのって何でなの?
抗生物質の第一人者であるイギリスの細菌学者であるアレクサンダー・フレミングが1928年に青カビからペニシリンを
発見したことによって普及した薬です。
この時代に流行っていた病気は結核や肺炎・気管支炎、梅毒、髄膜炎、脳炎、はしか、破傷風、百日咳など。抗生物質に
は、細菌の増殖を抑えるとともに殺菌する働きがあるのです。そのため、この時代に抗生物質が普及したことによって抗
生物質は「神の薬」とも崇められた薬になるのです。そのため、今でも抗生物質に頼りむやみに処方されている現状があ
るのです。
抗生物質ってむやみに服薬するとどうなるの?
さあここからがさらに問題です。
抗生物質って体にいい「神の薬」と思って使用し続けるとその後にえらいことになるのです。抗生物質は菌の増殖を抑え
るとともに殺す働きがあるのです。しかし、菌も細胞を持って生きているのです。
では、それがどういうことかわかりますよね?
人間の進化と同様に、菌も進化をし続け抗生物質で立ち往生できない菌へと変化していくのです。これはある一国の紹介
ですが、抗生物質を大量に使っていたEUのある国。その結果EU全体での耐性菌感染症による死亡者数を約2万5000人ま
でに引き伸ばしたという報告があるのです。
「神の薬」も使い方、扱い方を間違えると「悪魔の薬」になってしまうのです。
なぜ日本って風邪で抗生物質を処方するのをやめないの?
これは医療費が他の国と比較して安く待ち時間が長いから。また、医薬品に対しての知識が圧倒的に低いからだそうです。
病院にかかれば、診察まで約数時間待つのが当たり前の病院で、やっと診察・・・「数時間待ったのに数分で診察終了」
診察終了後に「はい。処方された薬です」と渡されて中身をみると一種類の薬は数日分しか入っていなかったら日本では
「あそこは薬を出してくれないから嫌だ」などのマイナスな評判が立ちません?
けどこれって欧米なら常識なんです。日本では3〜5種類平気で処方する。また、多い人は10種類ほど処方される。ある
本では、「4種類以上の薬が一気に処方される場合医学では普及できない危険な状態にあることを示しているのです。」
としている。「さらに、副作用の危険が加速度的に増す」とも言われています。
医薬品に対しての知識が薄いのには、他の国と比較して薬文化的な関わりも弱いのが一要因でもあると思う。しかし、あ
まりにも薄すぎる。「ロキソニンの副作用って知ってます?」成人であればほぼ80〜90%の人が作用は答えられる。し
かし、副作用を答えられる人はどれくらいいるのだろう?おそらく20%以下であると思われる。答えられても「胃を痛
める」程度の返答であろう。最近は、よくCMでも報じているロキソニンでさえその程度。じゃ他の薬の副作用って絶
対理解している人ってもっと少ないことになる。
まとめ
薬の怖いところが副作用。
抗生物質の扱いは慎重に。
副作用に対して目を向けて飲む。
無駄な薬か、この薬の目的は何か?など疑問を持つ。