画像診断〜MRIの特徴〜

今回はMRIについての情報を記事にします。

画像診断シリーズに毎回記載するように、これらは根本的にそれぞれ目的が異なるのです。

何気なく「じゃMRI撮りましょう」って言われることもあると思いますが、一体何のため?何が写るの?など素人の患者さんは感じるのではないかを思います。今回はそんなん疑問について答えるように記載します。

MRIの撮影方法

MRIはCT同様体の断面図を撮影します。けど、撮影方法に違いがあるのです。

被ばくはしません。なぜなら、CTやX線で使用しているような放射線を使用していないからです。

MRIは磁気を使用し撮影をします。

さらに、関節周囲や他の臓器などの軟部組織の画像識別に優れており、頭部や脊髄、関節などの細かい組織に対しての識別が可能である。

そのためMRIを用いた研究によって1991年、2002年、2003年、2009年でそれぞれノーベル賞を受賞できている。

 

画像の種類としてT1とT2画像と言う画像がありそれぞれで白い部分と黒い部分が反転します。

どんな病気が写るの

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳動脈瘤などの血管疾患。

頭部外傷、肺癌・胃癌などの悪性腫瘍など

関節疾患やリウマチなど関節の細かいところまで撮影が可能である。

心疾患、心筋などの性質なども撮影可能。

まとめ

・いいところ

被ばくをしないことからお子さんや妊婦の方に向いている。

体のどの部分においても検査をすることができる。また、全身を撮影する機器もあれば一部だけを撮影できる機器がある。

輪切りにするか縦に切るかなどどんな断面でも情報を得ることができる。

血管だけの撮影をすることができる。

・悪いところ

骨及び肺の抽出は苦手であり、CTと併用する必要がある。

検査に時間を必要とする(30〜60分)

ペースメーカーを使用されている人に対しては使用できない。

閉所恐怖症の人に対しては不向きであり、どうしても調査する場合は非常ボタンをしっかり持って頂くようにする。

 

原因のわからない痛みや、適当にレントゲンをとかを使用するのではなく、本当にレントゲンや CTのみの撮影をしても原因がわからない病気に対してはMRIを併用し撮影する必要があります。また、識別可能な疾患についてはMRIを使用し悪さをしている部分を精査し特定してもらう必要があります。ただ、撮影には時間を要します。救急時に頭の出血や、心臓など出血、腹部の大きい血管の出血などそのような病気に際しては、CTのみの検査で手術を行う必要性もあります。CTのみで手術に進んだ際は、担当した先生にしっかり説明をしてもらって下さい。

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