画像診断にはレントゲンやCT、MRIがありいつも病院に行けば必要に応じて撮影をすることがあると思います。
しかし、それぞれの画像に関する特徴は理解しないまま撮影してる人が多いですよね。妊婦なのにCT使っていいの?ペースメーカーがあるのにCTって撮影してもいいの?結果は両方ともにダメです。詳しい説明が下記に記載されています。確認しながら適切な診断や指示をもらうようにしてください。
本日はCTについて説明をしますね。
CTについて
CTはX線が前後などしか映し出せないのに対して、人体を横に輪切りにしたようにX線を使って写真を映し出すようにします。さらに、画像の処理方法によっては立体的に見ることも可能です。これもX線同様磁気が関係しています。そのため、ペースメーカーを使用されている方や妊婦の方は避けた方がいいですね。
骨、出血、石灰化、金属、炎症は白く写ります。空気、脂肪、脳脊髄液が黒く写ります。
CTで写るもの
脳出血、くも膜下出血、頭部外傷、呼吸器疾患、肺炎、肝臓疾患、腎臓疾患、膵臓疾患、腹部腫瘍、脂肪肝、骨折、骨腫瘍などの病気を写し出します。
なお、脳出血のCT検査においては似ている脳梗塞の場合発症して間もない場合はCT検査で鑑別できません。そのためMRIを使用しますが、CTとMRIでは撮影時間が違います。そのため、救急に脳疾患の疑いで運ばれた際はまずは早く撮影できるCT検査をします。その後、CTで異常所見が見つからなければMRIで精査をします。
まとめ
CTの特徴はMRIと似ていることにより特徴や適応疾患をはっきりとわからない人が多い。CTとMRIでは撮影時間が違う。CTは短く、MRIはCTと比較して時間を要する。CTは磁気を発しており、ペースメーカーを使用している人、妊婦の方は控えた方がいい。画像には白く写るものと黒く写るものがある。CTで写る疾患が決まっている。なお、症状が出て間もないような脳梗塞では画像に写らない。そのため、脳の疾患が疑わしい場合は出血か梗塞かを判断し、必要であればMRIでの検査をすることを説明し撮影に移ります。
また、被爆としてはCTとMRIと比較して被爆します。そのため、体の健康を気にされる方は金額が高くなりますが、MRIでの検査を行ってもらうようにしましょう。
普段何気なくお医者さんに「CTとってきて」など言われてもわからないことだらけですよね。必要に応じてMRIとCTとの使い分けをして頂き適切な問題に対して対処しましょう。