脳卒中について(その7)〜頭頂葉について〜

本日は脳の頭頂葉について解説!!

脳は前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉、小脳、間脳に分類されます。

その中で本日は頭頂葉について解説をします。

頭頂葉の場所

頭頂葉は簡単に言うと脳の後方上部に位置する場所になります。

ここは一次感覚野、二次感覚野、上頭頂小葉、下頭頂小葉(縁上回・角回)、体性感覚連合野、(味覚野)に分類されます。

これらから、主に感覚に司ることが考えられますね。

それぞれの部位の働きについて

一次運動野は、触れた感覚(触覚)・腕がどの位置にあるかわかる(位置覚)・振動が伝わる感覚(振動覚)・温かい感覚(温覚)・痛みを感じる感覚(痛覚)を主として認識する部分になります。

二次感覚野は、記憶などの学習機能との連結が強く痛みや温かい感覚などを「痛みの感覚」なのか?「温かい感覚」なのか?など今までの経験などと結びつけて識別をします。

上頭頂小葉

自分の姿勢についてや、体の動きなどの体の感覚を認識する場所とされている。

下頭頂葉

縁上回と角回で構成されています。ここは視覚や体に感じる感覚などある動作で感じた感覚を合わせもつ機能があります。

縁上回

道具を用いた行為の使用また、その道具を使用した結果の予測をする。

角回

読み書きとの関係が強い。

体性感覚連合野

空間との関係(奥行きなど)が強い。

頭頂葉ってどうやって病気になるの?

脳血管疾患(脳卒中:脳出血、脳梗塞、急性・慢性硬膜下出血、クモ膜下出血など)、脳腫瘍、脳炎など脳を原因とした病気によって障害されます。

頭頂葉が障害されるとどんな病気になるの?

先ほども述べた通り頭頂葉は感覚の障害が顕著に現れます。

半分見えなくなったり(半側空間無視)、物がわからなくなったり(失認)、奥域や左右がわからなくなる(構成障害や左右失認)、麻痺がなくても動作がうまく遂行できない(失行)など麻痺がなくてもこういった感覚由来の特異的な症状が現れます。感覚由来のためか手足は動くため病気になっていることに気付きにくく危険な行動(はさみで自分の手を切ってしまうなど)が現れます。

 

まとめ

頭頂葉を損傷すると、感覚情報と記憶などとの結びつけが難しくなり異常な感覚(痺れていなくても痺れていると感じる)や異常な行動(はさみで自分の手を切るなど)などが現れることが考えられる。また、身体に麻痺が現れない場合もあり損傷した本人は損傷し異常なことをしていることについて気付きにくい可能性がある。

リハビリテーションではこのような症状に対して残存機能を生かした介入を進める。ここでいう残存機能とはどの感覚が生きているかまた、その感覚と記憶との結びつけは適切かなど判断し損傷してしまった本人が安全に過ごせる環境の構築や機能回復のために苦手な部分に対してリハビリテーションを行うことが大切である。

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病院に勤めていた作業療法士が、実際の臨床現場で学んだ脳出血や脳梗塞などに伴う後遺症さらに、骨折や脊髄損傷などの後遺症などの情報を提供。また、基本的な医学用語やトレーニング方法などについての知識をわかりやすく解説。

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