筋緊張とは
筋緊張とは筋の張力のことを示します。っと一言に言われてもよくわかりませんよね。
張力とは、両側にある物体が引っ張られて生じる力のことを示します。これらから、筋緊張とは弾力のある筋肉が端と端である一定の距離で引っ張られていることを想像してください。それが筋緊張です。筋緊張の働きは、これらに以外にも(靭帯や関節包など関節を取り巻く繊維)関わりますが、筋緊張によっても関節が安定されています。また、関節を安定させるとともに運動をなめらかに行うためにも重要な役割を持っています。
異常筋緊張とは
筋緊張で説明した内容通りある一定に保たれている張りが異常に張り出すまたは、伸びきってしまうとそれは異常な筋緊張になります。また、ピクピクするなど不規則に筋肉が動くなど様々な症状が出現します。
なんで異常筋緊張になるの?
原因は神経疾患や骨疾患で伴うことが考えられます。また、疼痛を伴うような内臓疾患(腫瘍、出血)などで併発することもあります。さらに、精神的な疾患で生じることもあります。
神経疾患で何故なるの?
神経とは脳と筋肉・皮膚などをつなぐ電線のような働きを持っています。例で例えると発電所が脳、電線は神経、家が筋肉・皮膚と考えて下さい。神経疾患ではこの電線になにかしらの損傷が起こります。家であれば停電(筋肉の張りがなくなり伸びきる)、ブレーカーがなければ火事(筋肉が異常に張りすぎる)などが想像できるでしょう。そういった症状をきたすのが神経疾患なのです。また、脳は神経の一部としてとらえられています。発電所が何かしらの支障を受けるとさてどうなるでしょう。停電や電気のボルト数が通常より強くなり火事になるなどが容易に想像できますよね。それが前述したように異常筋緊張(張り出す、伸びきる)として現れるのです。
骨疾患で何故なるの?
発電所が脳、電線は神経、家が筋肉・皮膚、柱は骨と考えます。家の中の柱が倒れると家の中の電線に触れてどこかの部屋の電気は停電する可能性がありますよね?それが骨疾患に伴う異常筋緊張をもたらすことを示しています。また、一件の家の柱が崩れ電流が狂ったと想像しましょう。その後、周りの家もブレーカーがなければボルト数が狂い火事に至る。また、停電することが考えられますよね。ってことは骨折してもその部位だけでなく痛みによる過剰な力が入り周りの筋肉も通常とはボルト数が異なり過剰に力が入り通常の張っている度合いと異なるようになることが考えれますよね。それが骨疾患に伴う異常筋緊張です。
疼痛を伴うような内臓疾患(腫瘍・出血)でなぜなるの?
こちらの考え方は骨疾患の周りに波及する影響と似ている考えかたで、一部に痛みを生じると人間は過剰にどこか力が入ります。それにより、痛みを伴う場所と異なる場所にそれらの症状が現れます。具体的には頭痛により肩が凝ると言った症状です。
精神疾患でなぜなるの?
大勢の前で発表する場面や苦手なことをしていると気持ちにより多量に汗をかく、動機がするなど様々な症状が現れることがありますよね。それって神経によるものであることが言われています。神経が過剰に働きこのような症状をもたらす場合、無意識に体全体に力が入る経験をしたことはないでしょうか。それを精神的な異常筋緊張とします。例えば、家の中の電線を神経とし、各部屋が筋肉や皮膚と置き換えて考えると家の中の一本の電線が壊れる(緊張に伴う神経の興奮)と、ショートと判断しブレーカーが落ち停電(筋肉が伸びきる)しますよね。ブレーカーがなければ火事(筋肉が異常に張りすぎる)になりますよね。これらが、精神疾患に伴う異常筋緊張を示します。
異常筋緊張の経過について
完治するものと完全な完治が難しいものが、現在の医療現場においてあります。神経でほぼ完全に近い形で完治するものは、切り傷や事故などに伴う手足の怪我(骨折や疼痛に伴うもの)による神経疾患はほぼ完治します。それは、手足の神経いわゆる末梢神経は再生力が強いとされています。しかし、脳卒中、脳腫瘍、脊髄損傷ではなかなか完治させることが今現在の医療の力では脳や脊髄などのいわゆる中枢神経について完治させることは非常に難しいのです。現在ではIPS細胞や移植また、埋め込み式のチップなど様々な研究がされています。また、脳科学においては方法次第でほぼ完治に近いような脳を作り出す(脳の可塑性)ことができる可能性を考えています。一般的に異常筋緊張=脳や脊髄と考える人が多いですが、筋緊張とはで話した通りに考えるのであれば、原因は脳や脊髄の疾患だけに限らないと考えましょう。脳や脊髄などが一般的に言われる理由として、調べた印象からでは明らかに触って感じる度合いが他の疾患由来の筋緊張より重症に感じるからでしょう。けど、①〜④までのよう異常筋緊張は様々な疾患によって現れるのです。
今後自分も含め今の生きている人を助けることができるようにしたいところです。