運動麻痺とは
運動麻痺とは、脳卒中の発症により思うように手や足、顔や目を動かせなくなることを示します。ここで誤解してはいけないことは麻痺=感覚障害ではありません。感覚については麻痺と表さず、感覚障害と表します。
運動麻痺の部位と症状
顔
顔に運動麻痺が生じると麻痺している側の顔は垂れ下がる(目が細くなる、眉が下がるなど)ようになります。また、口の高さについても左右さが生じ麻痺している側のみ、食事をしている時に食べこぼしが多くなるまた、よだれがたれるなどの症状が現れます。
目
目には様々な筋肉と神経が存在し、目の動きを補っています。麻痺が起こると目が外に向く(斜視)のような症状が運動麻痺によって現れます。
手
肩甲骨から指先までに麻痺が生じます。重症な場合については、腕が普段の10倍以上の重たさに感じ上げることすらできない状態になります。また、回復するについれて異常筋緊張を言うものが邪魔や悪さをしてきます。そのため、動かない場合については脇腹と腕はひっ付き、肘は90°程度に曲がり、指は曲がった状態(ウェルニッケ肢位)の形に似た状態で固まり、数年後には動かすことができなくなります。
足
股関節〜足の指までに麻痺が生じます。重症な場合は足が全く動きません。また、手同様重みを感じ麻痺した足を振り出すだけでも普段の数倍は重たいように感じます。そして、異常な筋緊張は足にも現れます。腕とは違い足は突っ張るようになり足首は尖足(バレーの踊っている時のように地面に向かってしたに向く)となります。