脳卒中について(その1)

脳卒中とは

脳の血管に何かしらの異常が起こり倒れるなどの症状を伴い病気です。倒れ意識を消失したのちには後遺症をわずらっていることが非常に多いです。

脳卒中の死亡率と受療率について

2005年と少し古い情報になるものの、近年の高齢化や食生活の変化に伴い、1990年代をピークに受療率(脳卒中の疑いにより受診する人数)は上っていた。受療率が高くなれば当然死亡する人も多いように感じるがそれは脳卒中では通用しないのです。近年と医療機器の開発により死亡率は1960年代をピークに救命率が大幅に向上し死亡率は減少傾向にあるのです。それはこのことからも示されます。厚生労働省の人口動態調査において死因調査を行った結果、1970年では死因の第1位が脳血管疾患、第2位悪性新生物、第3位心疾患、第4位肺炎であった。しかし、現在は第1位悪性新生物、第2位心疾患、第3位肺炎、第4位に脳血管疾患となっている。

では、「発症しても死亡する危険性が低い?じゃいいじゃん。」って思われる方も多いと思いますがそれは大きな間違いなのです。

脳卒中の怖いところ

脳はみなさんご存知の通り体の神経の中心(核)となるところなのです。一家の大黒柱のようなものであり、それが病気におかされるといろんなところに不備が出るように、脳卒中は死亡することより後遺症が非常に怖いのです。また、後遺症を治療する方法としては、リハビリテーションを長い場合は約半年受けないといけないのです。また悪性新生物や心疾患で救命された場合(脳腫瘍は除く)についてはそれほど大きな後遺症が残らないため数日〜約1ヶ月入院すれば退院することが多いです。しかし、脳卒中は脳の血管から出血した血液が脳の細胞を押し潰し殺してしまうのです。また、後述するように脳梗塞では血管の血液が遮断されたことにより、脳細胞への栄養供給がストップし細胞が壊死してしまうのです。これらのように、脳卒中とは非常に後遺症が顕著に現れる病気でそれらは、社会復帰にも大きない影響を与えるのです。

脳卒中の種類(下記の内容を含めて脳卒中と言います)

脳出血、脳梗塞(ラクナ梗塞、アテローム血栓性梗塞、心原性脳梗塞)、くも膜下出血、急性硬膜下出血、慢性硬膜下出血

※ラクナ梗塞は小さな血管が詰まり梗塞が起きること、アテローム血栓は大きな動脈に梗塞が起きること、心原性は心臓の中にできていた血の塊(血栓)が剥がれ脳の血管に詰まり梗塞が起きることを示します。

 

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