肩関節とは
肩関節は人の体の中で最も運動範囲(手を挙げる角度の範囲など)や方向(前や後ろ、外側、内側など)が優れた関節です。逆に言えば関節が筋肉や靭帯で構成されており、筋肉や靭帯での損傷をしやすい場所でもあることが考えられます。
なので加齢に伴って痛みが出たる。肩の周囲にはたくさん神経があり、それらが問題を引き起こししびれが出る。そんな症状を抱える肩は多いと思います。まずは肩関節について簡単にご紹介します。
肩関節の構成に携わる骨について
鎖骨、肩甲骨、上腕骨があります。この三つの骨が体と腕を引っ付ける肩関節を構成する骨になります。
首から肩周囲の筋肉について
僧帽筋、鎖骨下筋、小胸筋、前鋸筋、僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋(大菱形、小菱形)、三角筋、棘上筋、大胸筋、鳥口腕筋、肩甲下筋、広背筋、大円筋、小円筋、棘下筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、大胸筋、小胸筋など様々な筋肉があります。なお、それぞれの筋肉は各働きを持ちます。腕をあげる筋肉や腕を内側に入れるなど様々です。
首から肩周囲の靭帯について
鎖骨間靭帯、前胸鎖靭帯、肋鎖靭帯、鳥口鎖骨靭帯(円錐靭帯・菱形靭帯)、肩鎖靭帯、鳥口肩峰靭帯、鳥口上腕靭帯、関節上腕靭帯があります。これらの靭帯が骨と骨を繋ぎ止め骨のバランスが崩れないようにしています。
首から肩関節に関係する血管
鎖骨下動脈・静脈、腋下動脈・静脈、前後回旋動脈・静脈、上腕動脈・静脈、上腕深動脈・静脈があります。ここで前後回旋動脈・静脈は肩を痛めた際に循環が悪くなることが多いです。特にクワドラテラルスペースを狭窄するような疾患においては血流が悪く腕をあげるのが難しくなります。
首から肩周囲の神経
横隔神経、鎖骨上神経、鎖骨下筋神経、肩甲背神経(外側神経束)、肩甲上神経(後神経束)、長胸神経(内側神経束)、腋窩神経、筋皮神経、上外側上腕神経があります。これらの神経が肩や腕、手指の運動の指令を出す神経として構成されています。
肩関節の病種について
五十肩(肩関節周囲炎)、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、変形性肩関節症、反復性肩関節脱臼、インピンジメント症候群、胸郭出口症候群、腋窩神経絞はん障害、翼状肩甲骨、腕神経叢損傷、肩こり、上腕二頭筋長頭腱炎があります。肩関節の疾患では疼痛を伴うことが多いです。また、X線・CT・MRIそれぞれ適切に使用し診て頂く必要があります。さらに、解決方法もいろんな種類があります。それぞれの疾患に合わせて解決していきましょう。